不安定な中東情勢
中東情勢の不安定さを背景に、住宅設備業界で異変が起きています。
TOTOがユニットバスの受注停止を発表し、その影響でLIXILやパナソニックにも注文が殺到。
結果として「受注はできるが納期未定」という状態が広がる(2026/04/15)
この話、住宅業界だけの話じゃないと思ってます。
動物病院の現場でも、
・医療資材の供給不安
・薬の調達遅延
・価格の高騰
こうした“兆し”はすでに出始めていると思います。
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もし今後、医療資材や薬が思うように手に入らなくなったら、
動物病院の経営はどうなるのか。
そのときどんな選択をするのか。
もうこういった外部環境に左右されたくない、
「M&A」「廃業」という選択肢が頭をよぎる院長もいるかもしれません。
先生方のお仲間には、実際に「M&A」や「廃業」された先生がいらっしゃるかもしれません。
私自身、ひとりの経営者として考えてみました。
動物病院を廃業・閉院したら
まず一つ目。
廃業後、収入が完全に途絶えるわけではないと思います。
多くの場合は、勤務医として別の病院に就職したり、公務員として働くなど、次の道を選ぶことになるでしょう。
廃業すれば、確かに経営不安からは解放されるかもしれません。
資材の調達や採用、売上のプレッシャーから離れることはできます。
一方で、その先には別の現実があります。
上司がいて、組織の方針があり、
時には自分が納得しきれない判断にも従わなければならない場面が出てくるでしょう。
収入も、これまでと同じとは限りません。
ここで問われるのは、
「どうするか」ではなく、
「どんなスタンスで働くのか」です。
経営を続けるにしても、組織に入るにしても、
外部環境の不安定さから完全に逃れることはできません。
だからこそ最後に残るのは、
どんな状況でも、自分は何を大切にするのか
という“軸”。
・動物にとって最善を尽くしたいのか
・飼い主との関係を大切にしたいのか
・自分の納得感を持って働きたいのか
この軸が曖昧なまま環境を変えると、
場所が変わっても同じ違和感を繰り返すことになります。
動物病院をM&A、譲渡したら
二つ目。
廃業ではなく「企業病院への譲渡」という選択はどうでしょうか。
近年は、経営の不安や将来へのリスクを背景に、
企業グループに入るという選択をする動物病院も増えています。
一見すると、
・経営不安から解放される
・資材調達や仕組みのサポートが受けられる
・一定の安定が得られる
といったメリットがあり、安心感のある選択に見えるかもしれません。
ただ実際には、ここにも明確な変化があります。
それは、
「経営を手放す」ということは、
同時に“意思決定の主体を手放す”ことでもあるという点です。
診療方針、サービス内容、価格設定、働き方。
これまで自分で決めていたことの多くが、組織の方針の中に組み込まれていきます。
そしてそれは平時だけでなく、今回のような外部環境の変化が起きたときに、より顕著に表れます。
例えば、
・資材不足が起きたときにどう配分するか
・採算が合わない拠点をどう判断するか
・どのサービスを残し、どれを切るか
こうした判断は、現場ではなく本部で行われます。
そこにあるのは「合理性」です。
もちろん、それによって守られる部分もあります。
ただ同時に、
現場の想いや、これまで積み上げてきた関係性が、
必ずしも最優先されるわけではないという現実もあります。
だからこそ、この選択においても問われるのは同じです。
自分はどんなスタンスで、この環境に身を置くのか。
「自分の軸が曖昧なまま環境を変えると、
違和感の場所が変わるだけ」
ということも起こり得ます。
このまま動物病院を続けること
では、このまま病院を続けることが正解なのか。
これが簡単ではないことは既に経験されてきている通りですよね。
結局、どの選択をしても、不安定さからは逃れられない時代です。
ただ、一つだけはっきりしていることは、
どこにいても揺らがない
自分自身のスタンス(軸)が必要になる。
廃業して雇用される側になったとしても、
企業に身を委ねたとしても、
自分がどんな軸で働くのかが定まっていなければ、
厳しさの質が変わるだけで、本質は何も変わりません。
いつか自然に整うのを待つのか。
それとも、今ここで自分の意思で選び直すのか。
これからの動物病院に必要になること
それは、単なる医療提供ではなく、
「選ばれ続ける関係性」を持つこ。
価格だけでも、設備だけでもなく、
「この先生に診てほしい」
「ここに来ると安心する」
関係性が選ばれる理由になる時代になっています。
すぐに成果が出るものではないですが、
結局、最後に残るのはここです。
「自分は、何を大切にしてこの仕事をしてきたのか」
その答えが、
・効率
・安定
・規模
ではなく、
・動物の幸せ
・飼い主との関係
・現場で感じる手応え
にあるのなら、
「自分で決める余地を、手放していないか」
この問いだけは、残して続けてほしいと思います。
まずは一つでいい。
・一人の飼い主と丁寧に向き合う
・一つの場をつくる
・一つの関係性を育てる
外部環境がどう変わろうと、
自分の手でつくれるものは、まだ残っているはずです。
当社ができること
PLAN-Bでは、2014年から10年以上にわたって、動物病院の現場で院長、勤務医の先生方、看護師の方々、トリマーの方々と病院づくり、チームづくりの支援をおこなってきました。
売上アップや新規集患などのいわゆるコンサル的な支援をメインとせずに、
「人」と向き合って続けてきた結果、動物病院を「関係性の場」に高めていく「しっぽにふれる会」という取り組みをおこなっています。
具体的には、動物病院の採用支援、スタッフの働き方支援、チーム再生支援の一環として、イベントの企画・運営をおこなっています。
以下にその取り組みの詳細を紹介させていただきます。

