動物病院における人材育成の本音
先日公開した「人材育成は時間のムダ」という記事ですが、思いのほか、反響をいただきました。
動物病院の専門コンサルタントしては、このような反響は素直にうれしいです。
ありがとうございます。
以前の記事は以下から。

キレイごとは言いません。
費用 対 効果に見合わない、労力 対 効果に見合わない、精神負担 対 効果に見合わないからです。理想論はいくらでも言えますよ。
ただ、現実として、スタッフは辞めますから、裏切りますから。

内訳としては、
おおむね、肯定的な意見をいただいたのですが、
「自分(院長)が困りたくない、ということを見透かされる」というのに、ギクっとしたというような声もいただきました。
本当にそうなんですよ。
僕が始めて部下を持つ立場になった際に、上司からもらったアドバイスが今にも鮮明に残っています。
「自分が部下を見る、3倍以上、部下から見られているぞ」
僕も動物病院のコンサルティングに入らせていただく際には、常に意識していることです。
見られていると。
実は経営側や上司の都合であることを、
部下の成長みたいなことにすり替えて振りかざしたとしても、あっさり見透かされてしまいます。
自分のところで留めてくれたらいいんですけど、それを周りのスタッフに言いふらされたら、目もあてられません。
部下の立場から言わせてもらうと、だったら、こっちの都合であると本音を隠さず伝えられた方がよほどいい。
そんな面倒くさいやりとりの連続ですよね、
部下に向き合いながら育成することって。
日々の診療をやりながら、雑務をやりながらですから、本当に大変なんです。
今の若い子たちは目標すらもっていないので、
さらにマネジメントのハードルが上がっている、年々難しくなっているとも感じます。
ミレニアル世代、
本当はスタッフの中でリーダーやマネージャーを据えて、育成を任せられればいいのですが、
そのリーダーですら辞めてしまいますからね。。。
目標ではなく、ルールにする
目標ではなく、ルールにする
人材と向き合うことを否定する訳ではありません。
他人と向き合うことで、自分自身も大きく成長させられます。
本質的なゴールは私自身もそこだと思っていますから。
ただ、動物病院専門コンサルタントの立場から言わせてもらうと、
個人の開業病院がやるには、あまりにもリスクが高いと思います。
やっと育ったかなぁと思ったら、辞められてしまう。
これまで何度経験されて来られたでしょうか。
院長ご自身の気づきが足りない、成長が足りない、
そうなのかもしれませんが、 ご自身で気づかれることってなかなか難しい。
だからルールを作るんです。
そんなしっかりとしたルールは必要ありません。頭でっかちになるだけです。
だからあえてマニュアルという言葉は使いません。
ルールとは?
何度か伝えていますが、
数字を記録する x 数字をマネジメントする
これだけです。
些細なことから始めてください。
5件が10件に増えた。 10件が5件に減った。
数字は感情や価値観の入りようのない事実です。
この事実が、ジェネレーションギャップや意識の高さの違いを超えた、
共通言語です。
それで弾かれる人は弾かれるし、勝手に出て行きます。
これはもう仕方がないと思います。
だから、巷に溢れる、
働きがいをつくれとか、働きやすい環境を整備しろとか
上司として、経営者として人格を磨けとか
そんな情報に振り回されないで、ルールづくりに取り組んでいただきたいんです。
そして、利益を確保できる体制をつくってください。
いざという時、助けてくれるのは準備ですから。
数字を記録する x 数字をマネジメントする
今日もがんばります。

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